君惠

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基本情報 †

スキル †

パッシブスキル：巫女の祝儀 †

オートスキル：厄払いの呪文 †

必殺技：夜桜の神楽 †

算法スペース †

ギフト †

親密度 †

メンタル映写 †

背景 †

ボイス †

ゲームにおいて †

テクニカルな多機能メディック。
回復リソースがパッシブスキルのみ。オートスキルでは特定の味方にHPシールドと回避率を与えつつ、敵にデバフを付与する。
パッシブとオートの役割が一般的なメディックと逆転したような内容になっており、運用にあたっては少し計画性が必要になる。
回避とシナジーを持つスキル内容を持つ点から、一見すると回避を利用する編成でしか活躍できないように見える。
実際のところは、運用が適切であれば回避を利用せずとも優秀な回復量を発揮でき、単純な回復以外の能力も強力で、組み込める編成の幅は広い。
オートスキルでデバフを与える珍しいメディックでもあり、高速消去の算法も運用可能。編成に応じて運用する算法を柔軟に切り替えることもできる。
印象に反して君惠の耐久は非常に低い水準にあり、自身の回避率を上げる手段も持たない。運用に際してはなるべく攻撃を受けないように注意する必要がある。

・パッシブスキル
：祝辞
味方が回避するとスタック数+1。最大10スタック。
：神使
自身を除く味方最大HPを持つユニットを神使とする。
神使が倒れると同じ方法で新たな神使を選び出す。
神使が攻撃を受けると、残りHPの最も少ない味方に「祝辞スタック数×演算10%+演算200%」の治療を施す。効果発動時、祝辞を1スタック消費。CD1秒。
：戦闘不能回避
味方のHPが初めて50%未満になった時、戦闘不能を回避させ、「祝辞スタック数×演算60%+演算900%」の治療を施す。効果発動時、祝辞スタックを全て消費。各味方ごとに1回発動可能。

君惠の治療リソースとなるパッシブスキル。
被攻撃毎の回復は、オートスキルと比べて発動タイミングが分かりにくいのが難点ではあるが、回復量自体は決して低くない。
回避を利用せず、祝辞スタックがゼロの状態だったとしても、神使が攻撃を受ける度に演算200%の治癒を施す。CDは1秒なので、毎秒発動すれば10秒で演算2000%の治癒となる。更に、回復を小分けにしつつ、HPの最も少ない味方を対象とする効率のいい挙動を持つ。
敵の攻撃速度は100前後であることが多い。攻撃速度が100なら2秒に一回通常攻撃を行うが、1対1で通常攻撃のみを想定しても10秒で演算1000%の回復となる。
祝辞を常に10スタック維持できる状況であれば極めて強力で、1秒ごとに発動ならたった3秒で演算900%もの治療を施すことができる。

神使が攻撃を受けなければ回復が発動しないため、敵の攻撃を上手いこと誘導する必要はあるが、適切に運用できれば回復量は非常に大きく、扱いづらさに見合った出力を持つと言える。
ただ、敵の一撃が重い、手数が少ない、高頻度で範囲攻撃をしてくる、といった状況は苦手であり、敵の性質によっては機能が損なわれてしまう。最終的には運用に注意が必要になる。
なお、神使が攻撃を回避した場合でも効果は発動する。敵のスキル攻撃も発動条件に含まれる。
HP50%以下時の回復と戦闘不能回避は味方ごとに1回ずつ発動可能。君惠も効果の対象になる。召喚物は対象にならない。

・オートスキル
発動時、演算500%分のHPシールドを神使に与え、同時に回避率+20%。
更に、神使に範囲2グリッドの挑発効果を与え、同じ範囲内の敵の被ダメージ+40%。
回避、挑発、被ダメージ増加は4秒間持続。

回復ではなくHPシールドと回避率を与えるオートスキル。
対象が神使に固定されてはいるが、パッシブの回復がある上で演算500%のシールド付与は防御面で優秀。
シールド付与は治療効果を増強する関数や算法の恩恵を得られない。と言っても、味方のHP上限を超えた耐久を付与できるため、状況によっては単純な回復より有用になる。
更に、意図した味方に安定して挑発効果を付与できるため、ガードに熱積反射以外の算法を運用させやすくなる。
特に積畳防壁は装備したガードを大幅に堅牢にしてくれる上に、防御力を参照するガードのスキルも強化してくれる。君惠を部隊に採用するならガードの算法は変更を考慮しておきたい。
また、神使の防御力やダメージ軽減率が高ければ、パッシブの回復量が敵からのダメージ量を下回る状況を防ぎやすくなる。

スキルCDは14秒と長いが、回復のメインはパッシブなのでそれほど気になる点ではない。
算法+親密度+電子対抗による君惠の最大スキル加速は95.4%。この場合、スキルCDは約7.2秒となる。
回避、被ダメージ増加の持続時間は4秒なので、最大スキル加速なら、戦闘中の平均回避率は11%、平均被ダメージ増加率は22%となる。高速消去の効果を加えると平均ダメージ増加率は約35%となる。
回避率の恩恵は大きいとは言えないが、味方に回避バフを付与できる人形は他にグルーヴくらいしか存在しない。敵の回避可能スキルは命中低下では回避できないので、君惠はスキル回避を試みる場合の数少ない選択肢と言えるユニットになる。
ダメージ増加は優秀な水準にあると言ってよく、他メディックのバフと比較しても上位の強化量になる。ただし、効果時間が短いために味方のオートスキル発動と重なりにくいという欠点を持つ。
なお、スキル持続判定はなく、関数などのスキルCD短縮でダメージ増加の稼働時間を増やしやすい。ただし2重に付与しても持続時間がリセットされるだけであり、この効果によるダメージ増加量は40%で固定されている。
スキル加速を増加させても回復量が増えるわけではないため、防御面を充実させたい場合、算法のメインOPを治療効果にする選択肢もある。

・必殺技
発動時、祝辞を10スタック獲得。
敵を1体指定し、演算200%×9のダメージをランダムな対象に与える。
ダメージを与えた対象に「狂怒」効果を１スタック付与。最大10スタック。
狂怒：命中-3%、攻撃力-3%、攻撃速度+10%。10秒間持続。

会心こそしないが、合計威力が1800%ある割と高威力な必殺技。
発動時に敵を1体指定するが、攻撃対象は1ヒットごとにランダムに選ばれる。一応は指定した敵にある程度優先して攻撃が飛んでいく様子。
敵が1体のみの場合はその敵に9回全てがヒットする。
ヒット時に与える狂怒効果は最大10スタックだが、一度の発動では9ヒットしかしないため、9スタックしか付与できない。武装刻印でヒット数が増える伏線と見るべきか

狂怒効果は9スタックなら敵の攻撃速度を+90%してしまうが、計算式上、敵の通常攻撃の頻度は1.9倍にはならず、もう少し低い強化率になる。
敵の素の攻撃速度が100なら、狂怒効果により攻撃頻度は約1.46倍になる。
命中低下と攻撃力低下によって通常攻撃のDPSが半減している点を考慮すると、狂怒効果によってダメージ出力が上昇する敵はまず存在しないと言ってもいい。
ただし、通常攻撃に何らかの副次効果が付いている敵の場合、回避率を上げていないとデメリットをもたらす可能性がある。

攻撃と防御両方の効果を持つ必殺技だが、攻撃用途でも防御用途でも、出力自体に際立った点はない。多機能な分、様々な場面で貢献を望めるが、使用する優先度自体は高くないと言える。
発動時に祝辞効果を10スタック獲得できるため、敵の攻撃頻度が少ない戦闘では回復リソースを得るのに役立つ。

・総評
運用に難しさはあるが、回復量もサポート能力も高水準のメディック。
神使を敵に攻撃させなければ味方を回復できないという扱いづらさはあっても、発揮できる回復量自体は非常に大きい。
運用にあたって回避の利用は前提条件ではなく、神使を敵に攻撃させることが最も重要なポイントとなる。
火力面のサポート能力も優秀。また、前衛に挑発を付与できる点で、味方の算法や編成に柔軟性をもたらしてくれる。
欠点として、パッシブスキルの挙動から来る回復能力の不安定さを挙げられる。神使が攻撃を受けない限り回復を発動させられず、配置や編成に気を付ける必要がある。
特に、ファイターはガードを上回るHP値を持つこともあるため、同時に編成する部隊ではどの人形を神使にするかHPの調整が必要になる。また、プロトコルの「奇想天外」は近接ユニットの最大HPを減少させるが、この影響下では一部のユニークやエリカのHPが編成内の最大値となってしまうことがあるため、取得には注意が必要になる。★5時にHP成長がAとなっている遠隔ユニットには特に注意。*1
また、スキル挙動自体は複数の味方に効率よく治療を分割すると言っても、ある程度神使に攻撃が集中する必要があるという点で対単体のメディックに近い性質を持ち、範囲攻撃への対処は苦手としている。
とはいえ、パッシブの戦闘不能回避が範囲攻撃への対処能力をいくらか確保してくれる。
前衛を迂回する攻撃スキルは回避可能であることが多いため、回避を活用する編成であれば対応できる状況が広くなる。
能力に不安定な部分はあるが、運用が適切なら回復量やサポート能力に不足はなく、回避を利用する編成以外にも起用していける。採用できる部隊の幅も決して狭くないメディックと言える。

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